関西弁男友達、嫉妬で豹変して逃がさない
「私らってセフレなんかな」って聞いた瞬間に、天佑の顔色が変わる。この一言から転がり落ちていくすれ違いと嫉妬と、その先の関係性。関西弁×タトゥー×長年の腐れ縁という組み合わせが、ただの友達エロじゃなくて感情ごと揺さぶってくる続編です。前作で一線を越えた二人が、今度こそちゃんと向き合うまでの話。
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」のあらすじ
高校からの腐れ縁、黒崎天佑と伊藤奈緒。前作でマッサージをきっかけに一線を越えてから、二人の関係は表向き変わらないようで、体の距離だけじゃなく気持ちの距離もじわじわ変化していました。ご飯を食べて、テレビを見て、気づいたらマッサージからセックスになだれ込む——そんな日々が続くなか、奈緒はある不安を抱え始めます。ちゃんと告白されていない、恋人だと言われていない。この関係に名前がないまま、私はずっとセフレのつもりでいたほうがいいのか、と。そして奈緒が「私らってセフレなんかな」と口にした瞬間、恋人のつもりでいた天佑の表情が固まって……
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」の読みどころ
シチュエーション
「マッサージしたるわ」の言葉が、今回は嫉妬の感情とセットで飛んでくるのが効いています。元カレ登場という外圧が天佑の歯止めを外して、気持ちよくさせることが感情のぶつけ方になっていく。甘さと意地悪さが混在する、このサイト読者には刺さりやすい構造です。
心理描写
奈緒の「セフレ発言」は臆病さから出たものなのに、天佑には傷として刺さる。二人とも相手を好きだからこそすれ違って、でも体は正直で——という感情の乱れ方が丁寧に拾われています。快楽に流されながら奈緒の内側がざわついていく描写に、じわじわ引き込まれます。
絵柄・演出
豆腐ピザ丸さんの線はモノクロでも情報量が多くて、特に天佑の表情の切り替わりが読みごたえあります。タトゥー入りの背中や首筋の描き込みはセクシーで、体格差のあるコマ割りも画面として映える。カラー表紙の彩度の高さと本文の繊細なモノクロが、テンションの使い分けとしてうまく機能しています。
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」のストーリー展開
- 序盤
- 前作から続く二人の「名前のない関係」のぬるま湯感からスタートします。仲は良い、体も近い、でも恋人とは言えない。奈緒の居心地の悪さがじわじわ積み上がっていくテンポが丁寧で、感情移入しやすい入り口です。
- 中盤
- 「セフレなんかな」発言→天佑の怒り→元カレ電話という畳み掛けで一気に温度が上がります。嫉妬で暴走した天佑の「感情抜きで気持ちいいことしよか」は、言葉の裏に感情がはみ出しまくっていて、むしろそこが一番エロい場面かもしれません。
- 終盤
- すれ違いの着地の仕方がちゃんと感情に寄り添っていて、読後がざらつかないのが嬉しいところ。関係性に名前がつく瞬間の空気が、静かにじんわり来ます。
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」が刺さるのはこんな人
- 普段は素っ気ないのに嫉妬だけ正直になる攻めが好きな人
- 関西弁×タトゥー男子という組み合わせに弱い人
- エロ込みでちゃんとすれ違いと仲直りの感情線を追いたい人
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」を読んだ感想
乳首描写から話を始めると、天佑の指の動かし方が毎回「マッサージの延長」として入ってくるのが巧くて、責め方に文脈があるんですよね。ただ触るんじゃなくて、「これ知ってるやろ」という顔でじわじわ追い詰めてくる。奈緒が声を上げないようにこらえるコマの、喉元から鎖骨にかけての線の緊張感もよくて、感触が伝わってくる描き方をしています。嫉妬モードに入ってからの天佑は加減が落ちて、わかってて攻めてる感じがにじみ出ているので、乳首責め描写にも感情がちゃんと乗っています。
奈緒の感度変化について言うと、体は素直なのに気持ちの整理がついていない、というアンバランスさが一冊を通してずっと続くのが読みどころです。快楽で思考が飛ぶ直前と直後の表情を丁寧に拾ってくれているので、ただ流されているだけじゃなくて奈緒の内側がちゃんと動いているのが伝わります。「気持ちよくなってしまった」という羞恥と、「それでも気持ちを確かめたい」という焦りが同居していて、読んでいるこっちも落ち着かなくなってくる。
作画面では、豆腐ピザ丸さんのモノクロ線が本当に表情豊かです。天佑のクールな無表情と、感情が漏れ始めた瞬間の目の細め方の差が特に好きで、何度かページを戻して確認したくなります。タトゥーの入った背中の描き込みはコマをまたいで存在感があって、体格の大きさが奈緒との対比でちゃんと画面に出ています。カラー表紙の艶やかさとは別の、モノクロ特有の湿度みたいなものが本文にはあって、深夜にひっそり読むのに合っている質感です。
このサイトの読者に刺さるとしたら、天佑の「感情抜きで気持ちいいことしよか」という台詞だと思います。言葉は突き放してるのに手は止めない、というやつで、感情を隠した言葉と感情が出きった行動が逆転しているのが一番しんどい意味でおもしろい。関西弁という方言の乗っかり方も、怒りや嫉妬の台詞にテンポと圧が出て効果的です。標準語で書かれたら半分くらいのダメージだったかもしれない。
弱点を挙げるなら、続編という性格上、前作を読んでいないとキャラへの感情移入がやや浅くなります。単体で読んでも筋は通っていますが、天佑と奈緒の関係の積み上がりを知っているほど「セフレ発言」のダメージが重くなるので、前作から入るのが正直おすすめです。ボリュームは本文99ページとおまけ込みで107ページ、定価990円。読み応えとしては物足りなさはありませんでした。
「関西弁男友達とぐちゃとろマッサージ2」のよくある質問
Q. 絵柄の系統はどんな感じですか?少女漫画寄りですか?
少女漫画というよりは、萌え寄りの劇画タッチです。線が繊細で表情の描き込みは丁寧ですが、男性キャラの体格や顔つきはしっかりセクシー寄り。カラー表紙は彩度高めで艶があり、本文モノクロは落ち着いた湿度のある質感です。
Q. 攻めの強度はどのくらいですか?激しめですか?
基本は溺愛系ですが、嫉妬が入ってからは意地悪さが増してじわじわ追い詰めてくる展開になります。無理やり感よりも「わかってて攻めてる」圧が強く、感情がにじんだ責め方が中心です。暴力的な激しさは少なく、ねちっこい系が好きな人向けです。
Q. 前作を読んでいなくても楽しめますか?
筋は通っているので単体でも読めますが、天佑と奈緒の関係の積み上がりを知っているほど「セフレ発言」の場面のダメージが重くなります。感情移入の深さが違うので、前作から入ったほうが二人のすれ違いがより刺さります。
TL同人文庫 編集部
TL同人レビュー班
月100作以上を読み込むTL同人専門チーム。実際に通読したうえで本音で評価しています。
4.2
- エロ
- 4.2
- ストーリー
- 4.4
- コスパ定価基準
- 4.0
- 読後感
- 4.3
感情線とエロが分離していない作りが強みで、嫉妬と快楽が同時に来る中盤の密度は読みごたえがあります。定価990円・本文99ページのボリュームも納得感あり。前作ありきの続編なので、まず一作目から入る流れを想定した読者に向いています。