幼馴染彼氏、すれ違った夜に会いに来る
恋人になったのに、素直になれない。将貴が優しくしてくれるたびに照れて、ちゃんと返せなくて、気づいたら連絡も途絶えてもどかしさだけが積もっていく。このすれ違いの歯がゆさと、それでも会いに来てくれる瞬間の破壊力、両方ごっそり持っていかれる一冊です。前作から待ち続けた人も、ここから入る人も、将貴の純愛の重さに等しく沈みます。
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」のあらすじ
紆余曲折を経て、ようやく恋人になった幼馴染の心那と将貴。お付き合いは順調のはずでした。でも大学で女の子に言い寄られている将貴を目撃してしまってから、心那の中に言葉にできない気持ちがくすぶり始めます。将貴は「心那以外に興味はない」とちゃんと言葉にしてくれる。小さな気遣いも、昔交わした約束も律儀に守ってくれている。それでも不器用な心那はうまく素直になれなくて、空回りが続く。ちゃんと伝えたいと思い始めた矢先、今度は将貴と連絡が取れない日々が続いて……
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」の読みどころ
シチュエーション
恋人同士なのにすれ違う、というもどかしさの解像度が高いです。電車で人混みから守る、好きなお酒を用意しておく、避妊の約束を守るといった将貴の細かい気遣いが積み重なるほど、素直になれない心那の空回りが際立つ。この温度差の描き方が絶妙で、じりじりします。
心理描写
心那の感情の動きが丁寧です。嫉妬なのか不安なのか自分でもわからない気持ちを抱えたまま、将貴に甘えることも上手くできない。それが後半、連絡が途絶えることで一気に輪郭を持ち始める。「すき」を自覚するタイミングの描き方が特に良くて、読んでいて胸がきつくなります。
絵柄・演出
夏尾先生の作画は表情の描き分けが巧みです。将貴の「お前だけだ」という顔と、心那が照れを飲み込んで向き合う顔の対比がしっかり機能していて、台詞より先に気持ちが伝わってくる。エロシーンのコマ密度も高く、快楽で崩れていく表情の変化がページをめくるたびに更新されます。
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」のストーリー展開
- 序盤
- 恋人になった二人のいちゃらぶパートからスタートします。将貴の細かい優しさが積み重なる一方、心那が素直になれずに空回りする場面が続き、微笑ましいのにじりじりする独特の温度感が序盤から漂います。
- 中盤
- 将貴への気持ちを整理しきれないまま、連絡が途絶えるすれ違いに突入します。もどかしさが一気に加速する展開で、心那の感情がだんだん輪郭を持ち始める。ここから一気にページをめくる手が止まらなくなります。
- 終盤
- すれ違いに決着がつくシーンの破壊力がすごいです。将貴が動いてくれる理由の重さと、心那がやっと言葉にできる瞬間が重なって、エロと純愛が同時に最高潮に達します。読後はしばらく呆然とします。
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」が刺さるのはこんな人
- 素直になれないヒロインのもどかしさと成長を一緒に追いたい人
- 幼馴染×現在進行形のすれ違いラブコメに弱い人
- 溺愛攻めの細かい気遣いと重い純愛を両方摂取したい人
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」を読んだ感想
正直、序盤は「あまあまいちゃらぶ続編か」と思いながら読み始めました。でも違った。将貴が優しければ優しいほど心那が上手く受け取れなくて、その歯がゆさが積もっていく構造がじわじわ効いてくる。これ、すれ違いラブコメとして読ませる力がちゃんとあります。
エロシーンの話をすると、乳首への言及と描写の密度が高いです。クリ責めからGスポ、ポルチオ責めと段階を踏んで心那が崩れていく過程がコマ単位で丁寧に追われていて、「快楽に飲まれる前の表情」と「飲まれた後の表情」の描き分けが明確。夏尾先生の絵はもともと表情の解像度が高いんですが、このシーンでそれが最大限に機能しています。乳首イキの描写も、恥ずかしさと快楽が同居した表情でちゃんと説得力があって、雑に処理されていない。
心那の感度の変化という点では、序盤の「将貴に素直になれない照れ」と、快楽で崩れる場面での「照れを超えてしまった表情」の落差が良いです。不器用なヒロインが抵抗を失っていく瞬間の描き方が丁寧で、ただ受け身なのではなく心那の内側がちゃんと動いているのが伝わります。「すき」を言葉にするシーンはレビューにもあったけど、本当に破壊力がある。あそこはズルい。
作画・演出の面では、表紙のカラーから本編モノクロへの切り替えがあるんですが、モノクロの密度が高くてそこまで落差を感じさせません。コマ割りがテンポよく、日常シーンとエロシーンで画面の呼吸が変わるのが上手い。特に将貴が会いに来るシーンの見開き感の使い方、あそこで一気に空気が変わります。
このサイトの読者に刺さるポイントを絞って言うなら、将貴の「俺が心那以外に興味あるわけない」のさらっとした言い方と、薬指のサイズを測っていた事実のギャップです。重い純愛を普段は隠している攻め、という属性がしっかり機能していて、言葉は少ないのに行動に全部出ている。ユーザーレビューで「指輪を渡すと悟った」という反応が多いのは、その伏線の置き方が読者にちゃんと届いているからだと思います。
前作未読でも本編は追えますが、二人の馴れ初めを知った上で読むとすれ違いの重さが変わってきます。続編から入った人は前作も読んだほうがいい。こつめ(朔)のサブキャラとしての動き方も好みで、スピンオフを待っている読者の気持ちは正直わかります。
100ページ+特典6ページ、読み応えは十分です。
「続・会いに行った裏アカ男子が大嫌いな婚約者で詰んだ。」のよくある質問
Q. 絵柄の系統を教えてください。好みに合うか確認したいです。
萌え系のアニメ塗りで、繊細な線が特徴です。ヒロインは黒髪ロングの爆乳系で、表情の描き込みが丁寧。少女漫画ほど瞳の装飾は強くなく、TL同人として読みやすいバランスです。表紙はカラー、本編はモノクロ漫画形式になります。
Q. 攻めのキャラクターはどのくらい積極的ですか?強引な展開はありますか?
ベースはあまあま溺愛系で、無理やり感は強くありません。ただ、すれ違いが解消されてからの将貴は一気に距離を詰めてきます。日常では穏やかに見えて、いざとなると有無を言わせない、というギャップ型の攻めです。
Q. 前作を読んでいないと楽しめませんか?
本作単体でも話の流れは追えます。ただ、二人の馴れ初めや不仲だった過去を知っていると、すれ違いの重さや将貴の行動の意味がより響きます。前作レビュー特典コミック6ページも付属しているので、気になる方はセットで手に取るのが正直おすすめです。